小田原市自治会総連合

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橘北地区自治会連合会

猿田彦命(白鬚神社大祭)

古くは、相模国余綾郡として天平年間に橘の献上が文献に登場する橘地区には多くの史跡があります。又、国府津〜松田断層の東にある関係から、大地震の度に隆起が繰り返され、大磯丘陵の一画を形成しています。小船には約20mの縄文海進時の沖積層と火山灰のローム層からなる崖が見られます。この水はけの良い土壌がかながわブランドの下中玉葱を生み出しました。大磯丘陵は、ミカンの北限であり、リンゴの南限と云われて来ました。現に二宮の釜野にはリンゴ園があります。地球温暖化の影響が現実に現れている昨今この境は北に移る可能性があります。橘地区には、戦国時代の豪族、中村氏の名前から来たと思われる中村原の小字名があり、中村氏の館等の遺跡も二宮に跨がってあります。
中村川は6500年前の中村潟、次いで5500年頃河口の砂丘の発達で中村湖を形成しました。その当時は、現JR東海道本線に沿って西に流れ、前羽小学校付近で相模湾に注いでいました。約500年前(1498)の御前崎沖の巨大地震によって、現橘中学校南西の崖崩れで川が堰き止められ、中村湖の水位が上がり耐えきらなくなって、砂丘を決壊し、今の中村川の姿になったと云われています。その場所が押切と名付けられました。

約800年前に開かれた白鬚神社の神輿渡御には、猿田彦が天狗姿で同道しますが、一昨年まではベンツのオープンカーに乗って地区を巡りました。昨年から軽トラックの荷台に乗る姿になったのは残念です。

H25年4月、知的障がいのある18歳未満の児童(約30名)を対象に、小学校から高校迄通学することが出来る障がい児入所施設わらべの杜(よるべ会)が開設されました。下中小学校及び橘中学校でも一般の児童に暖かく迎え入れられています。

橘北地区自治連合会でも、地域コミュニティ組織(橘北まちづくり委員会)が昨年(H26)発足し、防災•防犯活動(橘ブルーアイズ同乗&下校時見守り隊)、世代間交流イベント、及び出前講座を中心に活動を始めました。
橘地区の活性化事業として、橘商工会主催の橘フェスティバルが橘中学校で毎年11月に開催され、中学生ボランティアの参加等、年々盛んになっています。

橘北地区(21自治会)の高齢化(H27年度1000名を越えた)に対応して、H27年4月より第7地区(橘南&橘北)包括支援センターが 「たちばなの里」に新設されました。

大地震が何時起こるか判りませんが、温暖化による台風の巨大化により、今後広域避難所の事前開設の機会が増えることが予想されます。「自助」「共助」に加えて各自治会での自主避難場所の充実を図って行きたいと考えています。

*付録 江戸より16里の梅沢立場(二宮)は秦野等からの農産物に加え、相模湾で獲れた魚(鮪、鰹、比目魚、鯖)を船で江戸(江戸迄海上36里)に運んでいた。又、今は聞いたことがないが、立場の名物は「鮟鱇鍋」であったと文献にみられる。(新編相模国風土記稿(1841;幕末)

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